ファンドの仕組み(方式)を理解して何に投資しているか把握する方法 つみたてNISA対象の投資信託解説

投資信託

投資信託を購入する際に、必ず必要になるのが目論見書を確認することです。証券会社のページから購入手続きをする際に、目論見書を読んだとチェックしなければ決済ができないようになっています。ここで、目論見書の内容を理解せずに決済をしてしまうと後で失敗だったと気づくことになりかねません。目論見書は、ポイントを押さえれば決して難しい書類ではないです。ファンド選びの際にも有力な情報源になりますので、効率の良い読み方を覚えておくべきだと考えています。目論見書で必ずチェックすべき項目は下記のとおりです。

目論見書で必ずチェックすべき項目(その他は大体おなじなのでざっと読むだけでOK)

  1. 投資対象は何か
  2. ファンドの仕組み
  3. 具体的な保有資産名
  4. 運用実績(分配の推移)
  5. 手数料

ただし、はじめて買うようなタイプのファンドであれば、必ずすべての項目をチェックすることをオススメします。例えば、今まで国内株式の投資信託しか持っていなかった場合に、米国株式の投資信託に積立を始める際などは目論見書を丁寧に確認するようにしたほうが良いと考えます。(旅行をするときに、初めて行くと土地のガイドブックや地図がないと迷ってしまいますよね。)

基本的に投資信託はファミリーファンド方式

ファミリーファンド方式とは、私たちが投資をするベビーファンドがマザーファンドに投資をする形態の事です。基本的に、ベビーファンドとマザーファンドは同じ会社が運営しています。用語だけは覚えておきましょう。

パタン1 マザーファンドが投資活動をしている(直接株式等へ)

eMAXISSlim 米国株式(S&P500)目論見書より

私たちがつみたてNISAをするのは、ベビーファンドと呼ばれるファンドに積立をします。楽天証券で買付ランキング1位である、eMAXISSlim 米国株式(S&P500)というファンドを例に見ていきます。基本的には、どの投資信託も上記のようなスキームで運営されています。最終的には米国の株式に投資をしていることがわかります。

また、eMAXISSlim 米国株式(S&P500)は、シンプルにS&P500という指標のみを扱っているファンドです。よって具体的な投資対象は、GAFAMをはじめとしたアメリカの大企業ということがすぐにわかります。

パタン2 マザーファンドが投資活動をしていない(さらにETF等に投資をしている)

このファンドの仕組みを見ると、先程の仕組みと何が違うでしょうか?答えは、マザーファンドがさらに別のファンドへ投資をしています。(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)

同じファミリーファンドでも、色々種類がありますね。

ちなみに上記の方式はファミリーファンド方式ですが、投資信託(ETFやREIT)への投資を目的として運用する投資信託もあります。専門用語でファンド・オブ・ファンズという方式です。なお、ファミリーファンドかファンド・オブ・ファンズかどうかは、ファンドの仕組みを解説するページで確認できますが、目論見書の表紙または裏表紙に掲載されている「投資形態」の箇所で確認することができます。

ファンド・オブ・ファンズにおいては、投資家が直接投資する投資信託と、その先の投資対象ファンドの両方で信託報酬が差し引かれます。投資対象ファンドの信託報酬が低めに抑えられていることもありますが、それを含めた「実質的な信託報酬率」を確認しておくことが大切といえます。

https://www.tr.mufg.jp/life-shisan/column/30.html

パタン3 ベビーファンドも直接投資をしている

ブルペア型と呼ばれる高配当のファンドに見受けられた仕組みです。ただし、つみたてNISAの対象商品ではない可能性が高いので確認が必要です。この仕組図は、NASDAQ100 3倍ブルという投資信託のものです。ベビーファンドが直接投資活動をしています。一部、マザーファンドへの投資を行っています。

具体的な投資対象を必ずチェックしましょう!

最終的に、その投資信託が何を対象にしているのかを確認する必要があります。国内株式なのか、米国株式ファンドなのか、海外債権なのか等をまず把握してください。そのうえで、具体的にどんな指標(インデックス)を対象にしているのかを必ず確認する必要があります。目論見書の確認内容は、ほぼこれだけでも良いくらいです。つみたてNISAをしていくにあたってリスク分散をするために、複数の投資信託に分散して積み立てを行う事が必要になってきます。その際に、投資対象が同じようなファンドに投資をしていてはリスク分散の効力が弱まってしまうからです。

具体的には、米国株式ファンドと、先進国株式ファンドの2つに積立をしたとしましょう。このとき、アメリカ株式と、アメリカ以外の先進国株式をターゲットに積立はじめようと考えたとします。ところが、先進国株ファンドの目論見書を読んでみると70%近くアメリカ株を保有していました。こうなると、アメリカ株を実質170%、その他の先進国の株を30%しか網羅できていないことになります。そうするとリスク分散の観点からアメリカ株を持ちすぎていることになります。ざっくりとした説明にはなりますが、こうならないためにも、目論見書で投資対象を必ず確認する必要があると思います。

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