
いよいよ米国株式市場は、テーパリングをはじめとした金融引締が始まろうとしています。
今回は、テーパリングや利上げなどに、我々個人投資家は、どのように対応していけば良いか?どうしたら良いのか?について考えたいと思います。
たまに、広瀬隆雄さん(じっちゃま)のライブ配信で出てくるストーリー(寸劇)があります。「FRB議長とFEDウォッチャー」というお話です。
目次
アメリカFRBの金融政策(テーパリング)とは?

わかりやすく解説している上の図を元に解説します。
- コロナ禍以降、FRBは量的緩和を行ってきた。(米国債などの資産を毎月計1200億ドル(約14兆円)購入)(図一番左)
- 資産購入額を徐々に減らしていく。(テーパリング)(図左から2番目)
- テーパリング終了。(資産購入をストップ)
- 従来計画より3カ月早い2022年3月までに。
- バランスシート縮小 保有する資産を徐々に減らしていくこと。
- 3月のテーパリングと同時に、利上げとバランスシート縮小も間もなく行うとFRB議事録に書かれていました。
また、現在、ほぼ0%の政策金利をいつ利上げするのか?も注目されています。現状は、2022年3月から利上げが行われるという見方が強くなってきています。
2022年現在は、テーパリングもまだ始まっていない段階かつ、バランスシート縮小についての議論がまだ投資家が知らない状況です。そのため、FRBの発言に注目が集まり、発言のたびに米国マーケットがギクシャクしています。年内に0.25ポイントずつ4回の利上げがなされるとの見方も出てきました。
2022年 レバナスや、グロース株は持ってて良いのか?
このように、2022年は、アメリカのマーケットの状況が大きく変化していきます。
そんなときに、レバナスなどのレバレッジ型投信や、ETF、高PERのハイパーグロース株を持っていて大丈夫なのでしょうか?
個人的には、かなりリスクが高いと思うので、オススメはできません。
米国10年債利回りが、1.8%まで上昇し、QQQも、強いサポートラインを割り込むなど、ハイテク株も厳しい状況に直面しています。
こんな状況でも値上がりが期待できるオススメ米国株とは?下記の記事で紹介しています。
FRBはどうやってテーパリングや利上げを進めていくのか?(議事録公開の仕方)
2022年1月のFRB議事録公開をきっかけに、米国株式市場が急落しました。なぜでしょうか。その背景がわかりやすいエピソードが面白いので、紹介します。
じっちゃまライブ「FRBに刃向かってはならない」(2022/01/09配信)

2021年末のFOMCはタカ派の内容でした。FOMC後の会見内容と議事録内容に温度差が生まれるのはなぜですか?

マーケットの様子を見ながら会見をしているからです。パウエル議長は会見のときには、重要な議論内容(利上げ)についておくびにも出さずやりすごしました。

プルルル… もしもし、ニック(The Wall Street Journal記者)いる?

もしもし、パウエル議長 ニックです。

ニック😃 クリスマスや年末年始どうだった?そうかぁ、良かったねぇ…
…ところでねぇ、最近、去来するものがあるんだよねぇ…

なんですか?それ笑😅

バランスシートがねぇ…大きいよねぇ…

ちょちょっとまってクダサイ。(汗)もっと具体的に説明してください!(汗)

いや〜、だけどさぁ〜、君わかってるだろぉ?言いにくいんだよぉ〜
察してくれよ〜笑

(ナレーション)
というような、電話をしたと思うんですよねwww
それで、ニックがその電話をガチャンと置いて

….🤔 今の電話…何だったんだろうな…
ひょっとしたら…FRB議事録に出るんとちゃうか?😨

プルルル もしもし、パウエル議長ですか?
さっきの話って、FRB議事録ですか!!??

んんんん〜ww
言わせんなよぉ〜〜www
(ガチャン… プープープー)

こういう電話のやりとりで、悟ったFEDウォッチャー(ニック)は、一つ一つ石を積み上げていくように、探偵が裏を取る調査をするみたいに。
FRBが買い入れた債権の減額を検討している そういう観測記事を書かせる。
それが、阿吽の呼吸のように行われます。
ただ、FEDウォッチャーも記事を書く上で間違った情報だと困るので、確認メールを送ります。

(メール)TO パウエル議長 、こういう記事を書いてみたんですが…
これって全く間違ってますか?
全然間違っていたら、叱って下さい!

…メールの返信がない
記事を公開しちゃっていいんのか….
なんか言ってよぉ〜

ここで、FEDウォッチャーは葛藤するんですよ。記事を公開してよいか。
でも、FRBから音沙汰なし。シカトされているわけですね。
それは、記事の内容に訂正箇所がないということでしょ。だから記事にしたんですね。
その記事を見た僕は、あっこれは大変なことになる!!と思った。
そこで、チャラチャラした銘柄(ハイパーグロース株)や、VTIもバッサリ落としました。

いかがでしたか?
私は、じっちゃまの迫真の演技がとても好きです。是非、本編も御覧ください。(2:28:30 くらいからです。)
こういうFRBとFEDウォッチャーとの腹の探り合いは、常に起こっていて、私達、個人投資家には無縁のように思います。
じっちゃまは、ニューヨーク連銀のトニーソロモンさんの鞄持ちをしてたときに、こういうやり取りを教わったことだそうです。中央銀行とは何たるか?ということをすっと理解できるようになったそうです。
具体的な会話の内容はフィクションですが、現場ではまったく同じ内容でのやり取りが行われているとじっちゃまは言い切っています。
米国株投資初心者にとっては、非常に有益な情報だと強く感じます。
米国株式市場が混乱しないために、慎重に様々なケースを想定しながら進めていく。これがまさにビジネスの進め方であると指摘。
つまり、市場がパニックにならないように、FRBがメディアをうまく使って情報をコントロールしているという認識です。
また、このエピソードから、FOMC後の会見よりも、議事録の公開の方に注意しなければならないと学びました。
まとめ なぜFRB議事録で市場に混乱が起きたのか?
なぜ、FRB議事録が公開されて、米国株が下落しているか?については、以下、ポイントを整理します。
- 2021年12月のFOMC後記者会見と、議事録内容に温度差があったから。
- その温度差とは、利上げやバランスシート縮小の議論が想定よりも前倒しになっていること。
以上を踏まえて、
FOMC議事録公開日前後は、FEDウォッチャーや、インフルエンサー(じっちゃま)の情報を注視する重要性を改めて感じました。
新年早々に、米国株マーケットは大変ですが、ポートフォリオの見直しなどを行い公開しない投資をしていきたいと思います。
最後までご覧いただき感謝します。
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